父との思い出

今日で冬休みが終わります。冬休みは、たくさん時間があったので、どこかで子供達と会えないかなと思っていましたが、結局はお年玉を渡した瞬間だけでした。

仕事が忙しければ、体が勝手に動くし、考えなければいけないこともあるから忘れていられるけど、自由な時間がたくさんあると、子供たちは何をしているかなとか、どんなことに興味を持っているのかなとか気になります。側にいれば、当たり前に分かる事が今はもう分かりません。

お父さんの父は、仕事が忙しくて、なかなか休みが取れない人でした。小学生だった私は、どうして父の休みが月に1日と15日の二日しかないのか不満に思っていましたが、今思い返すとそれでも色々なところに連れて行ってくれて、色々な経験をさせてもらったので、とても感謝しています。

今思い出したのは、釣りに近くの川に連れて行ってくれた事です。小学校2年生位の頃だったかな?近くの川に行って、浅い流れのところで、釣竿に毛針だけの仕掛けで釣るのです。

竿を振って流れの中に毛針の仕掛けを流すと、時々魚が食いつきます。竿に「ビクビク」ていう振動が伝わってきて、父と一緒にそれ!と引き上げるのです。すると、水面から毛針と一緒に食いついた魚が上がってきます。魚は体をくねらせて、必死にもがきます。

普通なら、魚は釣られてビク(釣った魚を入れておく容器)に入れられる運命なのですが、父が買った毛針には返し(一度刺さったら簡単に抜けないトゲみたいなやつ)がありませんでした。従って、うまくキャッチしないと逃げられるのです。

それでもオイカワとかハヤとかを10匹ぐらい釣ったと思います。家に帰ってから、その魚を母が煮てくれたのですが、あんまり美味しいとは思いませんでした。

そこから私は釣りの楽しさに芽生え、小遣いで釣り道具を揃えて、家の裏の畑からみみずを掘って、近くの川に釣りに行くという遊びをたくさんしました。

一番の大物は、30cm位のライギョで、家に持って帰って大きな洗面器の中に放し、カエルを浮かべてライギョがカエルを食べないかなーと思って、じっと見ていました。

カエルは洗面器の中で水に浮かんで何も知らずに泳いでいます。ライギョは浮かんでいるカエルをしばらく観察していましたが、食べ物かもしれないと思ったのか、そーっと近づいて、ガブ!っとカエルを丸呑みにしました。

お父さんは大興奮でその様子を見ていたのですが、数秒後にカエルはライギョの口から吐き出されました。ライギョを釣った場所にはウシガエルのオタマジャクシがいたので、きっとそれを餌にしていたんじゃないかなと思い、そしたらカエルも食べるんじゃないかと思ったのですが、ライギョはその吐き出したカエルをもう一度食べようとはしませんでした。

今じゃライギョなんか絶滅危惧種で、多分その辺にはもういないと思います。

こういう経験をさせてもらったのも父のおかげだったので、お父さんも娘や息子に何か経験させて上げたいと思っていたのです。

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